2005年4月13日

あきもせず、またドイツの過去との対決について、取材をしています。昨日はミュンヘンのユダヤ人団体の会長を訪ねてインタビューしましたが、建物の外にはMP3型短機関銃を持った警察官、建物の中にも、ピストルを腰に露骨につけた精悍なガードマンもしくは警察官が3人が訪れるものを、じろりとにらみます。

建物はなにか要塞か牢獄のような感じがします。著名なユダヤ人がこれほど警備の厳しいオフィスで働かなくてはならないほど、危険にさらされているというのは、ユダヤ人や外国人に敵対する勢力が、少数派であるにせよ、今のドイツに厳然と残っていることを意味しています。

その意味で、来年ミュンヘンの中心部、マリエン広場に近い場所に、ユダヤ人センターが開館するのは、ネオナチ勢力に対するドイツの良識派の異議申し立てであり、私は評価できると思います。